シベリウス"幻の8番"

2chシベリウススレで紹介されていた動画。

なんと失われたとされていたシベリウス交響曲第8番の断片が発見され、
ヘルシンキフィルが試演した、というもの。

シベリウスは最後に発表したとされる作品、交響詩「タピオラ」作曲時でおよそ60歳、
そして91歳で亡くなったわけなので30年ほどの謎の沈黙があったことで有名で、
この間は作曲は常に試みていたものの自己批判心が強くなり、完成した作品も
焼却してしまうことが多かったと言われてます。
第8番も「何度も完成した」とコメントしてるとか。

で、その失われた8番のスケッチが発見されたというわけですね。

譜面が見つかったというのはニュースで知っていたのですが
録音がアップされていたとは知りませんでした。
弦のピチカートや木管のコラール的な部分は確かに聞き慣れた響きがしますが、
導入部などはシベリウスと信じられない程の異様な空気感。
この大風呂敷を如何にたたむかが非常に重要ではありますが、
もし完成していたら7番を上回る大傑作になっていたのではとも思ってしまいます。

「Link for more information:」の先も少し読んでみました。
現在見つかっているスケッチから全曲が構築できるかは研究家によって意見が分かれるようですが
他の謎のスケッチの中から第8番の残りの部分が見つかる可能性も残されているとのこと(多分)。

単楽章でもいいのでいつか完全版が聴いてみたいものです。